東芝 dynabook AX/54EP を修理する
今年の夏(2012/08)、知人から修理を依頼された東芝dynabook AX/54EP。OSはWindows vista。起動しない。
データのバッ/クアップをしていなかったらしい。データだけでもなんとか取り出してほしいとのこと。
ハードディスクを取り出し、NortonGhost2003にてハードディスクのクローンを作成。
クローンディスクを別のWindowsXP PCに接続し、ドキュメントフォルダをコピーする。
コピー元とコピー先の大きさを比較してみると、コピー先の容量が小さい。すべてコピーされていないようだ。しかし、 フォルダがプライベートになっていて、隠されていて見ることもできない。
Ubuntu9.0PCにクローンディスクを接続し、中身を見たら丸見えになっていた。データのバックアップ成功。それにしてもWindowsのセキュリティって意味がない。壊れたときのことを考えると変にセキュリティをかけない方がマシに思う。
次はパソコンの修理。 ネットオークションから購入したマザーボードと交換したら、あっけなく起動した。
これで一件落着・・・かと思った。
* * * * * * * * 3ヵ月後 * * * * * * * *
3ヵ月後(2012/11)、再度修理の依頼。起動するが、フリーズするとのこと。 預かって調べたら、バッテリーのみだと運転可能。ACアダプタをつなぐと、即フリーズ。 ググってみると、2008年製東芝ノートパソコンに多い症状のよう。
プロードライザの交換で修理した人の記事を複数発見。真似てみることに。ネットオークションでプロードライザを購入する。NEC/TOKIN OE128 を2個購入。
まずは、夏に取り外したマザーボードで練習する。プロードライザは WR 2R5 122。メーカーは違うが今回購入した NEC/TOKIN OE128
は同等品である。
カッターナイフでプロードライザをはがす。黒い樹脂のカバーがあっけなくはがれた。
ミルフィーユ状の金属板を持ち上げて、ペンチで一気にはがした。
なんとプリント基板のプリントまではがれてしまった。はい、おしまい。練習用のマザーボードでよかった。
次は本番のマザーボードである。パソコンをばらす。
こちらのマザーボードは NEC/TOKIN OE128 が付いていた。
もう、あとがないので慎重に。ペンチは使ってはいけない。カッターナイフで少しずつ。・・・きれいにはがれた。
左の袋に入っているのが今回購入したプロードライザ NEC/TOKIN OE128 。
本来、プロードライザはリフローなるハンダで付けられているが、わたしには無理である。昔ながらのハンダ付けで取り付ける。38年前に買ったハンダが残っているので、これを使う。一生もんのハンダである。
銅線をハンダ付けする。
思いっきり盛り上がってしまった。ハンダは苦手である。
マザーボードにハンダ付けした。さらにハンダモリモリ。
曲げた。曲げたけど、思いっきり浮いている。こんなんでケースに収まるのか?
案ずるより産むが易し。無事ケースに収まり、起動した。
この後、バッテリーのみで起動-->ACアダプタ接続-->ACアダプタのみで起動など、いろいろやってみたけど、運転している。素人のいいかげんな修理で、どうやら直ったみたいである。
* * * * * * * * さらに4ヵ月後 * * * * * * * *
2013/03、オーナーと話す機会があり、「PCは機嫌よく動いています」とのことでした。よかった。
これにて一件落着。